Iroha

「いろはのイロハ」最新情報。

January 24, 2025

【テナント】「無印良品」

「酒田に無印良品ができる!」とまちを賑わせた2019年。

以来、中心市街地のPOP-UP STOREや中山間地域への移動販売、イベントの主催や参画などを通して、親しみ深い存在となりました。

いろは蔵パークのオープンと共に、お店は中町からお引っ越し。ポップアップから一つの拠点となって、酒田の無印良品がスタートします。

―良品計画さんは2019年7月に酒田市と「地域発展を目指すパートナーシップ協定」を結ばれました。そこからどのようにPOP-UP STOREの出店に至ったのでしょうか。

2017年に酒田市企画部都市デザイン課課長の佐藤裕明さんが無印良品の出店を熱望されて、何度か東京にある良品計画の本部へ来社されました。そこから酒田市とのやり取りが始まって、パートナーシップ協定の締結につながりました。佐藤さんの熱意が今の関係性を築くきっかけになったことは確かです。その後、弊社研修プログラムの「暮らしの編集学校」で、日向地区や飛島など4つのチームに分かれて、各地域の方がメンターでついてくださって活動しました。地域の課題を探り、解決のための事業案をまとめ、市長に提案するというものです。その編集学校から出た案の一つが移動販売でした。2020年5月から中山間地域で移動販売を始めて、さまざまな課題が見え始めたなかで、中山間地域とまちなかとつなぐ拠点があったほうがいいなどの理由で「無印良品 酒田POP-UP STORE」を出店しました。

写真:無印良品 酒田POP-UP STORE

―POP-UP STOREが5年目を迎えようとする中で、いろは蔵パークへの出店を決めた理由をお聞かせください。また、どんな店舗展開を考えていますか。

諸条件が重なってということになりますが、いろは蔵パークは、地元の事業者さんが運営するのであれば出店したいという前提がありました。地元の皆さんと地元の経済を少しでも活性化していくということが、今回の出店する意義だと思っています。

いろは蔵パークでは通常の店舗営業運営に加えて、良品計画ならではのコンテンツを複数導入するほか、約20坪ほどのコミュニティスペースを設けます。基本的には開放して休憩してもらえる場にしますが、ここでのイベントも企画中です。農家さんとのつながりもできたので、産直イベントのような交流の機会もつくりたいですね。

無印良品移動販売車

―「つながる市」の開催などもされて地域活動も活発ですよね。

弊社はただ商品を売ればいいだけではなく、外に飛び出して地域の方たちやステークホルダーの方たちと、より良いまちにするために考えて動くのも一つの事業です。地域活動をしながら店舗を支え、商業施設を支える。ただ大前提は自社の事業に寄与することですから、僕たちがゼロイチで何かをしたりつくったりするのではなく、すでに地域にあるもの、地域にいる人たちをつないで、新しいものを興していくということなんですよね。

例えば地元の酒造メーカーさんや酒販店さんと、農作物の規格外品を商品化したい企業をマッチングして商品開発を行うとか。酒田で活動する中で知り合えた人たちがいますから、一緒に事業をつくって、いろは蔵パークやト一屋さんで商品を販売すればストーリー性も出てきますし、僕たちがやる意味もあるのかなって。

―良品計画さんが仕掛けたり動かしたりしていくのではなく、人やものとのつなぎ役となって共創なり課題解決していくと。酒田で活動されてきて感じている課題はありますか。

ここに限らず人口減少はどの地域でも課題ですよね。その理由の一つに、若い世代が「地元に面白いものがないから」と出ていってしまうという話をよく聞きます。じゃあ面白いものってなんだろうと。ここで暮らす楽しみをどうつくり、見つけていくかを地域の皆さんと議論して、良品計画としてやれることをして見つけていきたいです。

地域活性には「よそ者、バカ者、若者」が必要といいますよね。我々はよそ者であり、ばか者にでもなれる。残念ながら若くはなれませんが(笑)、若さは地域の人たちにまかせて、一緒にバカになって新しいことをやっていこうよ、楽しいことをつくっていこうよと。我々が全国の店舗でやっている取り組みを足したり引いたり掛けたりして、この地域に合うようなことでお手伝いができたらと思います。

―POP-UPを経て本格出店となりますが、いろは蔵パークに期待していること、今後の展望をお聞かせください。

酒田に限らず「地域のコミュニティセンター」になることが無印良品の店舗の使命です。買い物に来た人も、買い物目的ではない人も、面白そうなことをやってるから行ってみようって、そこから人と人のつながり、ものともののつながりができていくような。思想と思想が重なり合って新しいものを生み出していく、いろは蔵パークがそういう基地になっていくといいなと思っています。

株式会社 良品計画 ソーシャルグッド事業部地域事業担当課長 沼倉孝明さん

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